福島県の小鳥の森から自然情報をお知らせします。
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旅の途中

アサギマダラがオオヒヨドリバナで吸蜜する姿が見られました。

 

 

「渡り」と聞くと鳥を思い浮かべるかもしれませんが、この蝶も長距離移動する「旅する蝶」として有名です。

 

その移動の実態を調べるためのマーキング調査(捕獲した蝶の翅(はね)に、場所・日付を記入し放す。再び捕獲された場所を共有して、移動ルート・距離を調べること)がよく行われています。福島県では裏磐梯のグランデコリゾートが調査地として有名です。

 

裏磐梯でマーキングされたアサギマダラが2,000km以上離れた台湾まで渡ったことも明らかになっています。

 

毎年、小鳥の森でも移動途中のアサギマダラが数個体ではありますが、確認されています。これからどこを旅するのでしょうか。

活動開始、でも・・・

小径を歩いていると樹液の匂いが漂ってきます。小鳥の森では今年も、樹液をよく出るコナラの木にたくさんの昆虫が集まるようになりました。

 

とは言うものの、つい最近まで低温の日が多く、昆虫の活動が鈍く感じていました。しかし、少しでも気温の上がる日があると、一気に活動を開始します。

 

その中には、子供たちに人気のミヤマクワガタも。

 

 

しかし、残念なことに、樹液を舐めにきている元気なミヤマクワガタよりも、地面に落ちている頭だけの姿を多く見かけるのです。

 

犯人はカラス。この時期になると、森の中にまで入り込み、樹液に集まるカブトムシやクワガタを狙うのです。比較的柔らかいお腹の部分だけが食べられ、硬い角やはさみのある頭は残される。これが残念な姿の真相です。

 

特に大型のミヤマクワガタの頭を見つけると…樹液のところで出会いたかったなと思います。

 

※小鳥の森での動植物の採集は禁止です。

梅雨時の晴れ間に

 

この時期になると舗装道路沿いを彩るアジサイ。

そこには多くの虫たちが集まります。

 

まず目についたのはオオカマキリの幼虫。アジサイの花の上で獲物を待ち伏せていました。小さいけれど一人前のハンターです。ここまで堂々としていては目立ちすぎて、獲物に気付かれてしまい、狩りが成功するのかわかりませんが、じっと動かず、その必死さは伝わってきました。

 

花の間から顔を出していたのはセマダラコガネ。花粉を食べに来ていたようです。セマダラコガネの体色はバリエーション豊か。今回見かけたのは茶色でしたが、一見別種かと思うほど、真っ黒い個体もいます。

 

 

こちらは黄色と黒のシマ模様が特徴のヨツスジハナカミキリ。よくハチと間違えられますが、ハナカミキリの仲間です。アジサイにくる常連さんです。

 

梅雨時で雨の日が続いていますが、少し晴れ間がのぞくと、たくさんの虫がアジサイの蜜や花粉を求めて集まります。

こんなところに

棚田を訪れた時、植物の茎にチョウの蛹が付いていることに気づきました。

 

キアゲハ蛹

 

実はこの蛹が付いているのは、水の中に生えている植物の茎。

幼虫が水を泳いでいかなければたどり着けないところです。

 

 

陸地を歩いていたら水に落ち、偶然たどり着いたその茎で蛹になってしまったのでしょう。

 

チョウの幼虫の脚はかなり短いため、バタバタと脚を動かして水面を進むことはできないと思います。体をくねくねさせて進んでいったのでしょうか。

 

どうして水に落ち、水面を進んでいったのか...謎が解けません。

色とりどり

夏に近づき、昆虫もよく見られるようになってきました。

特によく見られるのはトンボたち。水辺でたくさん飛び交っています。

 

 

水際の柵ではオオシオカラトンボが縄張りを張っていました。オオシオカラトンボは他のシオカラトンボの仲間(シオヤトンボやシオカラトンボ)と比べても体ががっしりとしています。小鳥の森では夏を代表とするトンボのひとつです。

 

 

 

別な場所では、オスの体が真っ赤なショウジョウトンボも。”ショウジョウ”は空想上の生物「猩々(しょうじょう)」の赤を思わせることが由来です。春に見られる花「ショウジョウバカマ」の”ショウジョウ”も同じ由来です。このトンボを見ると夏が来たことを実感できます。

 

 

 

こちらはモノサシトンボ。大型のイトトンボの仲間です。腹部には物差しのように規則正しく白い模様があります。

 

 

トンボの仲間は青、赤、黄色、黄緑色など1種類1種類、それぞれ綺麗な体色をしています。今年も水辺では色とりどりのトンボ類が見られる季節になりました。

 

※小鳥の森での動植物の採集は禁止されています。

 

水辺の戦い

水辺ではトンボ類が飛び交う季節になりました。

 

トンボの中には、オスが自分のなわばりを持っていて、そこに入ってきた他のトンボを追い出す種が多くいます。

 

なわばり争いの方法はすばやく追いかけ回したり、ホバリング(空中の1点で停止して飛んでいる状態)しながらにらみ合いをしたりとさまざま。

 

今日も朝から休耕田の上では、シオヤトンボの激しいなわばり争いが繰り広げられていました。

 

シオヤトンボ♂

 

一方、水際ではニホンカワトンボのなわばり争いも見られました。普段からひらひらと穏やかに飛ぶトンボなので、シオヤトンボのスピードにはおとりますが、なわばり争いの必死さに違いはありません。

 

ニホンカワトンボ♂

 

シオヤトンボとニホンカワトンボはトンボ類の中でも羽化時期が早く、この辺りでは5月上旬には成虫が羽化します。これからは初夏のトンボが見られる季節。来月にはオニヤンマの姿も見られるようになるかもしれませんね。

目覚め

昨日、今日ととても暖かく、今日の福島市内の最高気温は17℃予報でした。

これほど気温が上がると成虫で越冬している虫たちも動き出しているはず!と思っていたら、ネイチャーセンター付近でナナホシテントウが歩いていました。

 

 

ナナホシテントウは幸せの象徴とも言われています。

個体によっては翅の黒い紋(星)がきれいなハートマークになっているものもいます。それも幸せを運ぶと言われる所以になっているのかもしれませんね。

 

この個体も若干ではありますが、ハートマークに見えるでしょうか。

 

 

ナナホシテントウを見かけた際は、きれいなハートマークがあるか、ぜひ観察してみて下さい。

輝くもの

今日は暦の上では「立冬」

小鳥の森では冷たい風が吹いていて、寒さが身にしみます。

 

虫の姿を見る機会は少なくなりましたが、探してみると意外と目に付きます。

先日もまだ樹液にくるオオスズメバチや小径を歩くアオオサムシやオオヒラタシデムシが確認できました。

 

林内にある水辺ではオオアオイトトンボが飛び交っていました。

体は金緑色で、日に照らされると輝き、とても綺麗です。

 

 

また、近くにはムラサキシジミの姿も。

 

 

こちらは日光浴中で翅の青紫色が光り輝いていました。この発色はいつ見ても見とれてしまう美しさがあります。

ムラサキシジミは成虫で越冬する蝶。これからの厳しい冬の寒さを耐え抜いていきます。

 

立冬を過ぎると、虫も見納めになるでしょうか。

吸水中

小鳥の森でも今日は30℃近くまで気温が上がり、久しぶりに暑さを感じました。

 

ネイチャーセンターの入口ではウラギンシジミが吸水しにきていました。

 

 

この蝶は吸水している姿を見る機会が多く、時には何匹かが集まって吸水しているのを見かけるときもあります。

 

吸水中何度か飛んでは止まり、飛んでは止まりを繰り返していたので、キラキラと翅が光って見えてとても綺麗でした。

 

夏の間もオオムラサキやゴマダラチョウ、コチャバネセセリなど多くの蝶の水場になっていた場所も、そろそろ終わりのようです。

徐々に

福島市小鳥の森では夏の終わりを象徴するツクツクボウシの声が目立つようになり、草むらからはキリギリスやコオロギ類の鳴き声が聞こえてくるようになりました。

 

今朝は自由広場のトラロープの上にセスジツユムシのメスがいました。

 

セスジツユムシ

 

夜行性なので昼間は低木や草丈の高い葉の上に静かにいるため、あまり見る機会はありません。

また、この草むらでは歩いていると次から次へといろいろなバッタが飛び出します。オンブバッタ、ショウリョウバッタ、マダラバッタ、エンマコオロギなどいろいろなバッタ類がいました。

 

同じ広場ではお腹が赤く色づいたアキアカネの姿も見られました。

 

アキアカネ

 

このアキアカネを見るようになると名前の通り秋を感じるようになりますね。

 

セミ、バッタ、トンボなど晩夏の虫たちで徐々に秋が近づいていることを実感できました。