昨年は3月4日、一昨年は2月27日に産卵を確認しましたが、今年は3月に入っても一向に卵が確認できません。
今年は卵を産んでくれないのかと心配になり始めた頃、ようやく卵が確認できました。
ニホンアカガエルは上の写真のように複数の卵を一塊で産みます。この一塊を卵塊(らんかい)と呼びます。
その卵塊の数はなんと44個。今まで観察している中では最も多い数でした。
(注:小鳥の森での生き物の採集は禁止です。また、定期的に卵塊の数を調査しています。)
旧棚田(田んぼ跡地)に産まれたニホンアカガエルの卵塊
ネイチャーセンターではニホンアカガエルの紹介とともに卵塊を展示しています。
オタマジャクシからカエルになるまでの期間、展示予定です。
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
1月6日〜3月31日の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径を通行止めといたします。旧棚田も通行止めに区間にあるため、現在立ち入りはできません。ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
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シジュウカラやヤマガラは森の中に設置している巣箱の様子が気になるよう。エナガがつがいで巣材運びをする様子も見られました。
そんな森の中を歩いていると、地面から何かが飛び出しました。すぐにチョウとはわかりましたが、春先に活動し始めるアカタテハ、ルリタテハ、ヒオドシチョウなど成虫の姿で越冬するチョウのどれなのかは見分けられず。
見えるところにとまったので、ゆっくり近づいてみると・・・
ルリタテハでした。
広げた羽に陽の光が当たり、一筋の瑠璃色模様が輝いていました。
もう少し近づこうとしたら、気づかれてしまいパッと翅を閉じてしまいました。
翅の後ろは表と違って、枯れ葉のような色合いです。
これから気温が上がるにつれ、いろいろな生き物が活動し始めるのが楽しみです。
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
1月6日〜3月中旬の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径を通行止めといたします。ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
]]>昨日はオオバヤシャブシに集まっていましたが、今日はスギの木に。
ネイチャーセンター下を流れる沢では水を飲みに降りていました。
また、ネイチャーセンター付近では時折ミヤマホオジロが見られる時があります。いつもオス1羽だけなので同じ個体でしょうか。
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
1月6日〜3月中旬の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径を通行止めといたします。ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
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小鳥の森では雪が積もるとアスファルトの道を人一人が
通れるぐらいの幅だけ除雪します。と言っても今回の積雪は約20cm。開通させるのはなかなか大変でした。
それにしても今年は雪が多すぎます...
苦労するのは人間だけでなく鳥も同じ。
雪が積もっていない水辺や除雪したアスファルト道で必死にエサ探しをする野鳥で大にぎわいでした。
今日確認できた種は、いつもよく見られるシジュウカラ、ヤマガラ、アトリ、エナガ、ツグミ、シロハラ、カシラダカ、ヒヨドリに加え、ルリビタキ、トラツグミ、ベニマシコ、ミソサザイ、ミヤマホオジロなど普段あまり見られない種類も姿を見せてくれました。センターの窓から一日に見られる数としては最大級。2022年2月22日は「スーパー猫の日」らしいですが、ネイチャーセンターは「スーパー小鳥の日」になりました。
トラツグミ
ベニマシコ
ミソサザイ
ミヤマホオジロ(Sさん(来園者)ご提供)
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
2022年2月5日〜27日の期間、シジュウカラの小径を、1月6日〜3月中旬の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径を通行止めといたします。ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
]]>参加者は計11名。最初に室内で野鳥の種類、季節区分、住んでいる環境など基礎的なレクチャーと双眼鏡の使い方を説明した後、野外でのバードウォッチングを行いました。
心配された雨や風の影響はなく探鳥日和でした。
まず、オオバヤシャブシやピラカンサなどの鳥のエサとなる種や実の説明も交え、広場でシジュウカラやツグミを観察しました。
途中、カケスの群れやアオゲラのさえずり、ウグイスの地鳴きを確認し、かんさつ広場に向かいました。
かんさつ広場ではカシラダカの10羽ほどの群れが地面で採餌していました。枯れ葉の上にいるカシラダカは肉眼では全く分からず、双眼鏡を使って参加者全員熱心に探しました。
最後に、今回見られた鳥の種類の確認をして終了。約1時間で計17種の野鳥が観察できました。
確認種:トビ、ノスリ、アオゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、アトリ、カワラヒワ、シメ、カケス、ハシブトガラス(計17種)
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草地でカシラダカの姿が見られたので、観察していると近くでカシラダカとは別の動きをするものが。
ルリビタキ(メス)でした。
いつもは森の中で出会うルリビタキですが、明るく開けた草地に出てきてくれました。
また、ネイチャーセンター脇の池にはマヒワが水を飲みにまたやってきました。
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
2022年2月5日〜22日の期間、シジュウカラの小径を、1月6日〜3月中旬の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径を通行止めといたします。ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
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自然観察路は立ち入ることができませんが、アスファルト道沿いでもいろいろな野鳥が観察できます。
ジョウビタキ(2022年2月11日撮影)
カシラダカ(2022年2月11日撮影)
マヒワ(2022年2月11日撮影)
ミヤマホオジロ(2022年2月10日撮影)
シジュウカラやヤマガラのさえずりに加え、アオゲラのさえずりやドラミングも聞こえてくるようになりました。
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
2022年2月5日〜22日の期間、シジュウカラの小径を、1月6日〜3月中旬の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径を通行止めといたします。ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
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樹上にとまるマヒワの群れ(2022年2月1日撮影)
彼らの目的は水飲みと水浴び。
ネイチャーセンターの脇にある池の縁や池に流れ込む浅い沢に集まります。
いつもは樹上にいるマヒワですが、水浴び、水飲みの前後で近くの木にとまるので、地面から3mほどの高い場所にあるネイチャーセンターの窓からですと比較的近くで見られることもあります。
冬枯れの木にマヒワの群れがとまると黄色い花が咲いたようで綺麗でした。
]]>今回は冬芽と一緒に葉痕(ようこん)も観察しました。
冬芽とは木が葉を落とし休眠状態の時期に枝につく小さな芽のことで、春の芽吹きまで冬の寒さや乾燥から葉や花を守る大事な役割を担っています。葉痕は葉のついていた痕で、冬芽の真下にあり、木の種類によっていろいろな顔のように見えておもしろいものです。
冷たい風が吹く中でしたが、「これは?これは?」と次から次へとたくさんの冬芽・葉痕を見つけてくれました。
観察会の様子
ガマズミ
リョウブ
アオハダ
アジサイ、ガマズミ、リョウブ、アオハダ、マルバアオダモ、ヤマウルシ、ホオノキ、トチノキ、コナラ、クヌギなど10種類以上もの冬芽、葉痕を観察できました。
]]>固くなった雪の上にはいろいろな動物の足跡が。
ふらふらと歩くような足跡のホンドタヌキ。
ホンドタヌキの足跡
こちらは「ケンケンパ」をしているようです。
ニホンノウサギの足跡
なぜか同じところに足跡が集中していました。何かあったのでしょうか。
ニホンアナグマの足跡
足跡を見ると、ついつい「誰の?」と見てしまいます。
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
2022年1月6日〜3月中旬の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径は通行止めといたします。
ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
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また、アトリもしばらく見ないうちにオスの頭の黒さが増し、夏羽に換わってきていました。
夏羽に換わったといっても、アトリは羽が生え換わるわけではありません。冬羽の先が擦れて羽の基部の黒色部分が目立つようになるのです。そのため、個体による違いは大きいかもしれません。
まだまだ寒さは厳しいですが、着実と季節は進んでいるようです。
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
2022年1月6日〜3月中旬の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径は通行止めといたします。
ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
]]>アスファルトの道は凍結し滑りやすいところもありますので、ご来園の際は十分ご注意ください。
さて、森の中を歩いていると「ゲッゲッ」という声が聞こえてきました。上を見上げると・・・
青い後ろ姿!
しばらくすると降りてきてくれました。
正体はルリビタキ。鮮やかに青い綺麗なオスでした。
※福島市小鳥の森では森林再生事業(ふくしま森林再生事業)を行っています。
2022年1月6日〜3月中旬の期間、カワセミの小径、ホオジロの小径は通行止めといたします。
ご利用の方にはご迷惑をおかけいたしますが、安全確保のためご理解の程よろしくお願いいたします。
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さて、年末年始のお知らせです。
ネイチャーセンターの年末年始の休館日は令和3年12月29日(水)〜令和4年1月3日までとなっております。
来年は寅年。今年最後にトラツグミが姿を見せてくれました。年末のごあいさつにでも来てくれたのでしょうか。
今年も福島市小鳥の森をご利用いただきありがとうございました。
来年も皆さまのご来園を心よりお待ちしております。良いお年をお迎えください。
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雪が降って鳥たちの動きも変わったのかネイチャーセンター周辺だけでもたくさんの鳥が見られました。
カシラダカの5-6羽の小群は朝から夕方まで居ついており、来園された方もゆっくり見ることができました。
カシラダカ
また、アオハダの赤い実にはヒヨドリやツグミ類、ムラサキシキブの紫色の実にはジョウビタキの姿も。
実にもたくさんの鳥が集まっていました。
ヒヨドリ×アオハダ
ジョウビタキ×ムラサキシキブ
他にはエナガの群れと行動するキクイタダキや木をつつくアカゲラなども確認でき、朝から鳥でにぎわうネイチャーセンターとなりました。
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鳥たちがいつもとは違う様子で激しく騒いでいたら、近くに天敵の猛禽類などがいる可能性があります。森の中は葉が落ちて鳥の姿を見つけやすい季節になりましたが、音にも気を配ると様々な発見につながりますよ。
その後、ハイタカは何も狩らずに去っていきました。
今回はシジュウカラとヤマガラを助け、ハイタカの狩りを邪魔した結果になってしまいましたが、ハイタカもエサを取るために日々必死に挑んでいます。
ちなみに毎月実施している「森のたからもの探し」の今月の缶バッジのイラストはハイタカです。まだ手に入れていない方はお早めに!
]]>寒波とともに鳥たちの動きにも変化があったようです。
冬、木の実は鳥たちにとって貴重な餌資源です。そこに鳥たちが集まるようになりました。
ヌルデ(ウルシ科)には多くの種類の野鳥が集まりますが、ヒヨドリとジョウビタキが実を食べにやってきていました。
ヒヨドリ
ジョウビタキ
一方、赤い実のなるアオハダにはツグミの群れが。木に隠れて分かりにくいですが計5羽いました。
他にも、シロハラ、ヒヨドリも見られました。
冬の木の実は鳥たちにとって貴重なエサ資源。ようやく鳥たちが木の実に集まり始めたようです。
]]>参加者は計11名。新型コロナ対策で人数を少なくしての開催です。
まずはネイチャーセンター内にて双眼鏡の使い方の説明をし、実践の第一歩として観察窓からシジュウカラやヤマガラを観察しました。
そして、いよいよ屋外での探鳥。
外に出ると、まずはシジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、ツグミ、ハシブトガラスの声が聞こえてきました。
その後、広場でセグロセキレイに出会い観察。ほどなく歩き続けて20-30羽のマヒワの群れが頭上を通過し、スギの木に止まりました。
よく見てみると、スギの実の種を食べていました。
樹上でカワラヒワが鳴いている様子や藪の中のウグイスの声を聞き進んでいくと、「チッ、チッ」という声が頭上から聞こえてきました。
上を見上げて声の主を探してみると・・・
カシラダカでした。
全部で4羽。そのうち1羽が地面に降りたので、そのままじっと観察していると、他の3羽も地面に降りました。
しかし、2羽しか見つかりません。地面の色合いに見事に溶け込んでいます。参加者全員で残りの2羽も熱心に探してみましたが見つからず。結局、飛んで行ってしまいました。
最後に冬の使者ハクチョウ3羽が頭上を通過し終了。
今年は冬鳥が少なく、見られるものが少ないのではと不安に思っていましたが、みなさんの期待もあってか、結果的には計14種確認することができました。
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小鳥の森で確認できる冬鳥は一通り確認できているのですが、一体どうしたのでしょうか。
そんな中ではありますが、最近出会った野鳥を紹介します。
カシラダカ
ビンズイ
この2種は地面にいるとその体色が見事な保護色となり、飛ばれてからようやくそこにいたことに気づきます。
一方、樹上ではオオバヤシャブシの種を食べに10羽ほどのマヒワの群れが集まっていました。
オオバヤシャブシの種を食べるマヒワ
また、シジュウカラやヤマガラなどからなる混群にはキクイタダキが混ざっていました。
ホバリングして虫を探すキクイタダキ
日本一小さい鳥でその大きさは10cmほどしかありません。キクイタダキの左側にセミ(アブラゼミかミンミンゼミ)の抜け殻がありますが、それと比較してみるとその小ささがよくわかります。
昨日は小鳥の森でも一瞬雪が舞いました。寒さがもっと厳しくなり冬の鳥が楽しめることを期待します。
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森を歩いているとツグミが枯れ枝で休んでいました。
渡ってきたばかりのツグミは比較的警戒心が強く、すぐ逃げられてしまいますが、この個体はこちらを気にせずじっとしていました。
また、林縁の草地では目立つところでベニマシコが単独でさかんに鳴いていました。
一方、五本松沼ではホシハジロを今季初確認。
寒さとともに少し冬鳥の動きもあったでしょうか。
]]>視界不良のため遠くまで見渡せませんでしたが、足元に目を向けるとヤマウルシが真っ赤に色づいていました。
綺麗ですが、触るとかぶれるので要注意です。
ヤマウルシを撮っていると遠くから「キョッ、キョッ」(鳴き声)、「バタバタ、バタバタ」(羽音)という音が近づいてきました。
鳴き声からしてアオゲラかアカゲラですが、この鳴き声では区別がつきません。木にとまったので、カメラのファインダーで覗いてみると・・・
アカゲラでした。
朝霧の中で鮮明には写せませんでしたが、これはこれで幻想的?でしょうか。
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コガモ(メス)
今小鳥の森は紅葉が見頃で、黄色く色づいた葉が水面に反射して綺麗でした。
また、沼の近くの茂みでは「チッ、チッ」という鳴き声が聞こえてきました。
息をころして待っていると出てきてくれました。
アオジ(メス)
森の中の明るいところでは、ようやくジョウビタキの声が聞こえてくるようになりました。
ジョウビタキ(メス)
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しかし、今日は昨日までとは打って変わって、冬の鳥の姿や声が目立っていました。
上空から声が聞こえたので見上げてみるとマヒワの20羽弱の群れが飛んでいました。この他にもシメの数羽の群れがちらほらと。
森の中ではエナガの群れに混ざりキクイタダキの姿も見られました。キクイタダキは日本で一番体が小さく10cmほどしかありません。その上、すばしっこいので、とても撮りにくい鳥の一つです。(今回は遠かったので証拠写真です)
キクイタダキ
また、地面からはシロハラが飛びあがり木にとまりました。
シロハラ
冬の鳥が続々と確認される中、移動途中なのか夏鳥のキビタキ(メス)の姿も確認できました。
キビタキ(メス)
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残念ながらすぐに逃げられてしまったので、写真は遠くの枝の隙間の後ろ姿のみ...
カケスはドングリが好きで、冬場に備えてそれを貯えることでも有名です。
貯蔵場所として落ち葉の下に隠したりしますが、そのうち食べられなかったドングリはそこで発芽し、新たな木となり、その分布を広げていきます。
先日もドングリをくわえて飛ぶカケスの姿を目撃しました。
今年はドングリが豊作のようで、森の中にはたくさんのドングリが落ちています。ドングリが多いとカケスも多く見られるのか...その関係はいかに?
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10日ぶりに姿を現してくれたと思ったら、茂みの中を移動してなかなか出てきてくれません。開けたところを好むジョウビタキらしからぬ行動。やっと茂みから木の高いところに止まってくれたのもつかの間、すぐに行方をくらましてしまいました。
冬鳥がようやく確認できて嬉しい反面、なぜか落ち着かないジョウビタキにもどかしい冬のバードウォッチングスタートです。
]]>一方、森の方からは「ジュリリ、ジュリリ・・・」とにぎやかな声。
エナガです。
コロンと丸い体にシュッと伸びた尾羽。この尾羽を上下に揺らし、ちょこちょこと枝から枝へ移る姿は、楽しくてたまらないように見え、ついほほえんでしまいます。
エナガ10羽ぐらいの中にシジュウカラ、ヤマガラ、コゲラが混ざり、冬季限定の混群も形成されていました。
森の中では冬鳥の姿はまだ見られず少し寂しく感じますが、かわいらしいエナガは1年中いつでも心を癒してくれます。
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アカスジキンカメムシの幼虫です。
カメムシ類は敵から身を守るために臭い匂いを出すことはよく知られていますが、臭いは繁殖や越冬の時には「集合フェロモン」としても働きます。冬に集団になるのはこのためです。
アカスジキンカメムシは幼虫、成虫とも人面カメムシで有名です。それぞれ顔は違っていますが、この幼虫はみな笑っているように見えます。
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さて、市内からもハクチョウやカモ類など冬鳥飛来の便りが届くようになりました。
あと1週間もすると、冬の小鳥類が確認され始めると思います。まずは何の姿が見られるか楽しみです。
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エンマコオロギの求愛の鳴き声(少し優しい鳴き声)が聞こえてきたので、そっとのぞいてみるとメスのお腹に白いものがついていました。
これは“精球”と言い、精子の入った袋状のものでオスがメスにプレゼントします。
自然の中ではなかなか見られないものが飼育下では見られることがあります。
このように、現在、鳴く虫の他にもノコギリクワガタの幼虫を飼育しています。来年の夏に成虫になるまで観察していく予定です。本来は朽ち木の中で成長するため見るのが難しい幼虫や蛹(5、6月頃)の姿をぜひ見に来てください。
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先週まで雨が多かったので、草地に小さな水たまりがいくつかできています。
その水たまりで集団産卵していました。
水が干上がってしまうそんなところに卵を産んでも、残念ながら孵化することはないでしょう。
アキアカネは日本の稲作文化に適応したトンボの代表で、本来秋になると田んぼに卵を産み、卵のまま越冬します。この間田んぼに水はありません。春になり、田んぼに再び水が引かれると卵が孵化するのです。
そんな生態のせいで、束の間だけの水たまりでも卵を産んでしまうというわけなのでしょう。
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コオロギやキリギリスの仲間などの鳴く虫でも秋を感じることができますが、鳥の群れを見ても季節の移り変わりを知ることができます。
空に目を向けてみるとカケスの群れが飛んでいました。
秋は鳥の渡りの季節。身近なところでも見られるカケスやヒヨドリなども福島より北の地域で繁殖した個体が南へと移動するものもいます。
また、この時期にしか見られないエゾビタキも確認できました。
樹上で盛んにエサ取りをしていました。小鳥の森では例年10日ほどの滞在です。今年はいつまでいてくれるでしょうか。
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しかし、毎年8月下旬〜10月にかけて安定して見られるトンボがいます。オオルリボシヤンマという大型のトンボです。
小鳥の森ではネイチャーセンター近くにあるザリガニ池やお春沼でパトロールする姿がよく見られます。
お腹の瑠璃色の美しさもさることながら、眼も独特の美しさを持っています。
見つけるとついその美しさに見惚れてしまいます。
]]>(シジュウカラはアオハダの実は食べていません)
このアオハダの実は冬の間、シロハラやヒヨドリ、メジロなどが食べに訪れます。
さて、これからの秋の季節、野鳥が好んで食べる実の成り具合はどうでしょう。
秋に多くの野鳥が好んで食べる実と言えばミズキです。ミズキにはキビタキやコサメビタキなどのヒタキ類、コゲラやアオゲラなどのキツツキ類、留鳥のメジロやヒヨドリなどたくさんの野鳥が訪れます。また、小鳥の森では渡りの時期の数日〜10日しか見られないエゾビタキもこの実に集まります。
昨年はミズキの実が不作で、実にやってくる野鳥がほとんど観察できませんでした...
しかし今年は豊作です。たくさんの野鳥がこの実に集まってくれることでしょう。
天気の悪い日が続きますが、楽しみがひとつ増えました。
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ネイチャーセンターの観察窓から見えるエゴノキの実はヤマガラの大好物。
今年も8月下旬ごろから頻繁にやってきています。
実を取るときは一瞬。すぐにどこかへ持っていってしまいます。
果皮(果実)には毒があるため、それを取り除いて中の種を食べます。またヤマガラは、取ってすぐ食べるだけでなく、冬に備えてこの種を地面や木の幹に隠し貯えることが知られています。
その中の、食べられなかった種が新しい場所で芽を出すことで、エゴノキは子孫を広げていくのです。
ヤマガラは毎日この実を取りにきているので、なくなるのも時間の問題です。
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ヤマトタマムシです。
どこで発生しているのか、この季節になると飛んでいるのをよく見かけます。
ただ、飛んでいるのは樹上。近くで観察することは難しいですが、飛んでいるときらきらとメタリックグリーンに輝くのでわかります。また、下から見ると、翅(はね)を広げて飛ぶシルエットがT字型になるのもヤマトタマムシの特徴です。
※福島市小鳥の森での動植物の採集は禁止です。
]]>少し様子を見ていると、お腹の先端を幹の方向に曲げて動かなくなりました。
産卵です。
緑色の卵も見えました(画像中央(赤丸))。
葉に卵を産むところは見ることがありますが、幹に産んでいるところは初めて見ました。
場所が違ったと気づいたのか、2個だけ産んで飛んで行ってしまいました。
幹から葉までは距離があるので、孵化した幼虫がエサになる葉に無事たどり着けるか心配です。
※福島市小鳥の森での動植物の採集は禁止です。
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コナラなどから出る樹液は、発酵して甘酸っぱい匂いを放ち、多くの種類の昆虫が集まるため「樹液酒場」と呼ばれます。今年もたくさんの昆虫が集まっていました。
ノコギリクワガタ(左)とルリタテハ(右)
アオカナブン
オオスズメバチ
※福島市小鳥の森での動植物の採集は禁止です。
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ゆっくりスコップで上層の土を取っていくと穴(蛹室(ようしつ))が現れます。
蛹室内のカブトムシ(オス)
成長の様子を見るために蛹室から1匹取り出して確認していると、手の上でおしっこをされました...
ただのおしっこならまだしも、このおしっこ、かなり臭いんです。普通のおしっこと比較にならないぐらい強烈な匂いでした。なぜでしょう。
現在、小鳥の森で見られるクワガタ類を展示していますが、近々、このカブトムシも展示予定です。
※福島市小鳥の森での動植物の採集は禁止です。
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最近は気温の低い日が続いていますが、セミの声を聞くと少し暑さが増すような気がします。
また、小径の看板にヒグラシの羽化殻(いわゆる「ぬけがら」)がついていました。
ヒグラシというと「カナカナカナカナ・・・」と消えてなくなるような儚く寂しげな鳴き方をするため、夏の終わりというイメージがあるかもしれませんが、実はニイニイゼミと同じぐらい早く羽化し、初夏の森でも鳴いているのです。
※福島市小鳥の森での動植物の採集は禁止です。
]]>コナラの樹液には今年も虫たちが集まりはじめています。
今朝はノコギリクワガタのペアの姿が。
ノコギリクワガタ(左:メス、右:オス)
メスよりも少しだけ体の大きい小柄なオスで頼りなそうですが、飛んできたモンスズメバチには威嚇して追い払っていました。
※福島市小鳥の森での動植物の採集は禁止です。
]]>目立つところに鳴いていてくれると緑の濃くなった森でも、その体の色のおかげでよくわかります。
また、最近よくクロツグミのさえずりが聞こえてきます。昨日は一日中あいにくの雨でしたが、お昼ごろまでネイチャーセンター周辺で鳴いていました。
今朝も遠くからさえずりが聞こえてきたので、クロツグミがさえずっていそうな木の梢を探してみると、はるか遠くの枯れ木の先端で鳴いていました。
さすがに遠すぎてよく観察できませんでしたが、その美声に癒されました。
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今年の初認は5月12日。ようやく「ホイホイホイホイ・・・」という独特の鳴き声が響いてくるようになりました。時にはネイチャーセンターの中にいても聞こえることも。
サンコウチョウ(オス)(2021年5月19日撮影)
森の中は緑の濃くなった葉で覆われ、かなり暗く、こんなに毎年見つけにくかったかなと思うほどです。
枝にとまっていても、オスの長い尾羽が枝にまぎれ、余計に見つけにくい状況です...。
サンコウチョウ以外にも移動途中のカッコウ、ホトトギス、ツツドリの声が時折聞こえてきたり、オオムシクイも確認できました。
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作品数は計22点、投票期間は5月9日〜16日、総投票数は68票でした。作品数が多かったため、各作品への投票数は少なかったのですが、全ての鳥が1票以上を獲得していました。以下に上位3位の結果をお知らせいたします。
第3位「キクイタダキ」(6票/68票)
第2位「カワセミ」(7票/68票)
第1位「ルリビタキ」(11票/68票)
予想に反して投票がばらつきましたが、やはりかわいい鳥たちの人気が高い結果となりました。
みなさん、ご投票ありがとうございました。
]]>葉が生い茂り、声の主の姿を隠してしまう季節になってしまいましたが、じっと見ていると出てきてくれました。
センダイムシクイです。
ムシクイのなかまは姿だけでは種の識別が難しいので声の確認は必須(センダイムシクイは頭の中央に線が入ることで識別可能)。鳴いていたら声を録音しておくと後々役に立ちます。
また、地上近くの藪からは「シシシシ・・・・」と虫のような高音の声が聞こえてきます。
ヤブサメです。こちらはこちらで藪の中にいてなかなか姿を見せてくれませんが、たまに低木などにとまって鳴いていることもあります。
鳥の種類によっては姿が見にくいものもいますが、声を頼りに根気強く待つのが、夏のバードウォッチングのポイントです。
]]>クロジは高山で繁殖する鳥。繁殖地へ向かう途中のこの時期、小鳥の森では毎年よく見られます。
クロジ♂
藪の中にいて、歩いているとすぐに飛び立ってしまいます。しかし、飛び立った後に一度低木などにとまってから遠くに飛んでいくため、姿を見たいとき(写真を撮りたいとき)は低木にとまったときがチャンス。ただし、数秒〜十数秒で移動してしまうのでゆっくりは観察できません...
また、アカハラ5〜6羽の群れもいました。少し前の時期、地面で落ち葉を返してエサ探ししているのはシロハラでしたが、今はそれがアカハラに換わっています。
アカハラ♂
アカハラ♀
ここ数日で鳥(群れ)の数がいっぺんに増えた気がします。
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また、オオルリもネイチャーセンター前の道沿いでよく鳴いていました。
オオルリ
さて、少し前から耳にしていたキビタキの声。
今朝はあちらこちらから盛んに響いてきました。
姿は見えませんでしたが、どうやら森へとやってきたオスが増えたようです。
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今日も朝からキビタキやオオルリの美しいさえずりが聞こえてきました。
キビタキ
オオルリ
キビタキは森の中で鳴いている姿がよく見られますが、オオルリは木の梢など高いところで鳴くことが多い鳥です。今は渡ってきたばかりのためか、比較的低いところでさえずることもあるので、ゆっくりはっきりしっかり観察するなら今がチャンスかもしれません。
]]>
先日のクロツグミに続き、18日にアカハラ、オオルリ、20日にキビタキ、ヤブサメ、サンショウクイが確認できました。
アカハラ
オオルリ
今朝はネイチャーセンター付近でオオルリがその美声を響かせていました。
また、写真は撮れませんでしたが福島県の鳥キビタキも本日今季初確認しました(写真は昨年撮影したものです)。
キビタキ
それにしても今年は木の葉が生い茂るのがとても早い。
例年、夏鳥がやってくるころはまだ木の葉が芽吹きはじめたぐらいで鳥の姿も比較的見やすいのですが、
今年はすでに見にくい状況です。
それでもこれからやってくる夏鳥もまだいるので、ここ数日は夏鳥の動き(移動)がおもしろそうです。
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よく見てみると10羽ほどのシロハラがいました。
観察していると倒木の上に上がりました。
何羽かが地面から移動した時、黒い鳥が目に入りました。
もしかして!?と思ったらやはりそうでした。
クロツグミです。
今季夏鳥第一号。
シジュウカラたちのさえずりや木々の柔らかい葉の芽吹き、真っ白なモミジイチゴの花や鮮やかな黄色が目を引くヤマブキの花、足元の小さなスミレなどに和んでいると、目の端に黒くひらめくチョウが。
その動きは縦横にせわしなく、何者なのかはっきり分かりません。もしかして今年初のカラスアゲハ?!とワクワクしながら逃さないように目で追い続けました。翅を翻した一瞬、青い筋が見えました。冬を成虫で越したルリタテハでした。
ちょっと残念に思いつつも、春が来て硬かった体がゆるみ、喜ぶように飛び舞う姿に、私の頬もゆるみました。
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オオマシコ♂
ハギやイネ科の種を食べる様子が観察できました。イネ科の種を食べる姿は小鳥の森では初めての確認でした。イネ科の植物は森の中いたるところに生えているので、園内をあちこち動き回っていたのでしょうか。
広い森の中なので、出会う頻度こそ低かったのですが、数日おきに確認できました。
来季もこの森に来てくれることを願っています。
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とは言っても、まだ木々は冬枯れのまま。林内は春の日が明るく差し込み、心地よい散策の季節です。
今年もカタクリ群生地に、ちらほらと薄紫の花が開き始めました。肌寒かったりうす暗い日には、花弁がくるりと反り返らないこともありますが、日に日に見応えのある咲き方になっています。
開花株も増えつつありますので、この時期だけのカタクリ絨毯をご覧にいらしてください。
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3月13日に巣材となるコケを運び始め、毎日忙しなくヒナを育てる居心地の良いベッドを作っているようです。
コケ(巣材)をくわえるヤマガラ
昨日(3月18日)は木の皮や獣毛も入れ始めました。
ネイチャーセンター館内では巣箱の中の様子を生中継しています。
昨年は巣材を入れ始めた日(3月12日)から16日目(3月27日)に産卵開始、22日目(4月2日)に産卵終了、34日目(4月14日)に孵化、52日目(5月2日)に巣立ちでした。子育ての準備から巣立ちまでは意外とあっという間。
ぜひ、今しか見られない子育て準備中のヤマガラを応援しにいらしてください。
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その頃は樹上にいる姿しか見るチャンスはありませんでしたが、最近は地面に降りて採餌しているところを見かけることがあります。
下に降りても食べるものは同じオオバヤシャブシの種。
同じ鳥、同じ食べ物ですが、観察場所が違うと、なぜか新鮮な気がします。
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オスとメスが2羽でいるときもありました。番(つがい)なのでしょうか。夏に見られることもありますが、今年はどうでしょう。
また、「ピョー」とアオゲラの大きな声も聞こえてきました。
キツツキ類も繁殖期がやってきたようです。
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昨日(3月16日)は最高気温が17℃まで上がったので、もしかすると・・・と思い、お昼過ぎに杉の沢(シジュウカラの小径)のカタクリ群生地を訪れてみました。
谷を降りていくにつれ、花芽のついた株が目につくようになってきました。
小径沿いを注意深く見ていくと、1輪だけ咲いているのを見つけました。
その後、木陰沢(カワセミの小径)の群生地にも行ってみましたが、花芽が確認できた株は少なめ。
こちらの開花はもう少し先になりそうです。
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日の当たる場所で日光浴するキタテハを今季初めて確認することができました。
キタテハの他にも小鳥の森では成虫で越冬し、春真っ先に見られるチョウとしてルリタテハ、アカタテハ、ヒオドシチョウ、テングチョウ、キタキチョウがいます。
今まで姿を消していたチョウたちの姿が見られる日が近づき、楽しみが増えました。
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メジロはウメやサクラの花の蜜が大好き。
ウメは小鳥の森では限られた場所にしかありませんが、サクラは自由広場にあり、4月上旬に見頃をむかえます。サクラの咲く頃には蜜を吸うメジロの集団が見られ、のどかな春を感じられます。
]]>ゆっくり近づきましたが、飛ばれてしまいました。近くの枝にとまったのでとりあえず撮影。
その場から動かずに気配を消していると、再び地面に降りてくれました。
地面にいた鳥がこちらに気づいて飛び立ち、近くの木の枝などに止まった時には、無理に近づかずにその場でじっとしていると警戒が解け、もう一度地面に降りてくれることがあります(鳥の種類にもよりますが)。
今朝はずんぐり丸い体に太いくちばしの姿からは想像できないようなきれいな声でさえずっていました。
シジュウカラ、ヤマガラにくわえ、イカルや他の野鳥のさえずりも徐々に聞こえるようになってきました。
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トラツグミでした。
来園者の方もよく歩く場所にいて、それほど警戒心の強い野鳥という印象はないのですが、小鳥の森のトラツグミはなぜかすぐに飛び立ちます。
たいてい気がつくのは飛んでから...
ツグミやシロハラがいるのはすぐ分かるのですが、トラツグミは全然気づけません。
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冬の間、群れで行動していたエナガは、オスとメスがつがいになっている姿が見られるようになってきました。
エナガ
エナガは子育ての時期がシジュウカラやヤマガラよりも少し早く、今頃が巣作り期間になります。
行動をよく観察していると、巣材を集め始めました。
繭の糸を引っ張るエナガ
エナガはコケとクモや繭の糸を使って巣を作ります。今回は一生懸命に繭の糸を引きちぎって集めていました。
一心不乱に巣材集めをする姿に「がんばれ!」と声をかけたくなります。
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